目次
シャープは、スマホを開発、製造する日本メーカー(経営は台湾企業)の1つ。
今まで、シャープは大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)向けのスマホしか作ってきませんでした。
たぶん、それで十分ビジネスとしてやってこれたし、大手キャリア向け以外で作るのは、大手キャリアとビジネスをやる上では難しかったのでしょう。
でも、ここに来てシャープは方針を変えてきたようです。
なんと、12月にsimフリー向けスマホを販売するそうです。
シャープのsimフリースマホ「AQUOS sense lite SH-M05」
12月にシャープは、simフリー対応のAndroidスマートフォン「AQUOS sense lite SH-M05」を発売します。
販売は、量販店やMVNO経由になるようです。
価格は、大手キャリア向けの「AQUOS sense」と同じぐらいの予定。
現在、「AQUOS sense」は3万円ぐらいですから、これぐらいでしょうか。
ただし、MVNO経由でsim契約とセットで購入する場合は、価格はもう少し下げてくると思います。
「AQUOS sense lite SH-M05」のスペックはこちら。
項目 | 内容 |
---|---|
対応周波数LTE | Band1/3/5/8/17/19/26/41 |
対応周波数3G | Band1/5/6/8/19 |
対応周波数GSM | 850/900/1800/1900MHz |
OS種類 | Android 7.1 |
CPU | 1.4GHz(クアッド)+1.1GHz(クアッド) |
チップセット | Snapdragon 430 |
内蔵メモリ | ROM 32GB RAM 3GB |
画面サイズ | 5 インチ |
解像度 | 1080×1920 IGZO |
メインカメラ | 1310万画素 CMOS |
サブカメラ | 500万画素 CMOS |
バッテリー容量 | 2700 mAh |
防水 | IPX5/8 お風呂対応 |
防塵 | IP6X |
エモパー | Ver.7.0 |
認証システム | 指紋認証 |
おサイフケータイ | 対応 |
カラー | ホワイト、ブラック、ゴールド |
重量 | 147 g |
幅×高さ×厚み | 約144×72×8.5mm |
なかなか魅力的な端末です。
問題はやはり値段。
正式発表はないですが、3万円ぐらいが予想されています。
今なら、中級ランクのsimフリースマホが1万円台の後半から2万円台で買えます。
おサイフケータイがついているとは言え、3万円だと購入する人は限られてくるでしょうね。
シャープのスマホエージェント、エモパーとは?
今回、発売予定のスマホ「AQUOS sense lite SH-M05」にも入っているエモパーとはなんでしょう。
エモパーは、シャープの家電製品向けの人工知能「ココロエンジン」をベースに、スマホ向けに作られたエージェントサービスのことです。
「Siri」とか「OK Google」と似てますが、状況に応じて話しかけてくれるので、ちょっとお節介な友だちみたいな感じでしょうかw。
特徴としては、
・起床から睡眠までのあらゆる場面で役立つ情報を音声と表示で教えてくれる
・3種類のエモパーのキャラクターから選べる。さらに追加することも可能
・画面のタップで簡単なメモをでき、それを教えてくれる(簡単なスケジューラ代わり)
・声で、アラーム&タイマー(siriやOK Googleでも可能)
・「ハロー エモパー」で質問できる
・スワイプで予定をチェックできる
・ロック画面のままエモパーの情報をチェック可能
・回る充電台により、人の顔を認識して知らせてくれる
・ライブドアニュースから、自分に合ったニュースを話して伝えてくれる
エモパーの評価を調べてみると、好意的な人が多いようですが、一方でアンインストールとか停止したいという人もいます。
これは、価値感の問題でしょうね。
端末を購入する前に実際に使ってみて判断すればいいと思います。
エモパーのさらに詳しい情報はこちら。
国内メーカーがsimフリースマホで勝つための戦略
今回、初めてシャープからsimフリースマホが発売されます。
他のスマホを作っている日本メーカー(ソニー、京セラ、富士通)は追随してくるでしょうか。
これは、わかりませんが今後simフリーのスマホの需要が拡大することが予想されるので、他の日本メーカーの参入もあり得ると思います。
競争が激しいスマホ販売。
この中で、国内メーカーが海外のsimフリースマホで勝つための戦略としてはどのようなことが必要か考えてみました。
1、コストパフォーマンスがよいこと
2、オリジナリティーがあること
3、動作が安定していること
4、使い易いこと
この4点です。
3と4は当たり前のことですから、必ず抑えておかないといけないポイントです。
1のコスパ。これ、重要です。
中国のスマホメーカーのHuaweiはsimフリースマホを席巻していますが、とてもコスパがよいスマホを製造販売しています。
Huaweiに勝とうとしたら、Huawei並みの品質とコストが必要です。
そして、オリジナリティーです。
たとえ、品質とコストでHuaweiと並んでもそれだけだと、勝つことは難しいでしょう。
今までになかったけど、あると便利な機能、楽しい機能などが搭載されていると、スマホを選ぶ時の最後の一押しになります。
まとめ
シャープは、台湾の鴻海(ホンハイ)という会社に買収されました。
2017年の業績は、黒字化が予想されています。
この前買収されたばかりなのに、すでにV字回復するとは…。
台湾企業の経営は侮れませんね。
黒字化の理由はコスト削減(1600人減少や設備投資削減)と大型液晶パネルの売り上げ増加のようです。つまり、今のところ、鴻海のコストカット戦略と営業戦略はうまく機能しています。
でも、シャープのあらゆる部門で経営体質が改善したわけではありません。
今後も、経営改善に引き続き取り組んでいく必要があるでしょう。
もしかしたら、新しく販売するsimフリースマホについても、鴻海の意向が反映されたのかもしれません。
経営のトップが代われば会社も変わります。
シャープが今までになかった日本メーカーになれば、大化けするかもしれません(*^o^*)。