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スマホ、タブレットなどの機器でネットにアクセスした時、すぐに表示されると気持ちいいですよね。
この表示速度に最も関係するのが「通信速度」です。
通信速度は、1秒間にダウンロードまたはアップロードすることができるデータ容量のことです。
例えば、1MBPSなら1秒間に1メガバイトのデータを表示することが可能です。
数字が大きければ大きいほどとデータを素早く送ることができるために、ウェブサイトにアクセスした時に画面に表示されるまでの時間が短くなります。
格安simの都心部の通信速度とそれ以外の地域の通信速度は、無関係なのか?
まず、都市部や田舎など場所によって通信速度に差があります。
この差は場所による混雑度や通信設備などによるものです。
そして、都市部における格安simの通信速度結果が、それ以外の地域の通信速度と相関関係があるかどうかですが、これは、
「ある程度の相関関係がある」
という答えになります。
こちらのデータはICT総研の「2015年9月 格安スマホ&大手携帯キャリア 通信速度実測調査」です(クリックして拡大)。
この結果から
・大手キャリアはソフトバンク、au、ドコモの順番に通信速度が速い
・格安スマホは、Y!mobile、OCNモバイル、楽天モバイルの順番に通信速度が速い
ということがわかります。
* Y!mobileを格安スマホとするのはちょっと違うかと思いますが、このデータでは格安simと扱っているようなので、ここでは一応そのようにします
いずれも都市部の結果ですが、大手キャリア、格安sim会社いずれも
「どの地域でも通信速度の速い会社は速い、通信速度が遅い会社は遅い」
傾向があります。
ですので、格安simの通信速度のデータが自分の住んでいる地域と違っていても、無関係ではないということです。
また、ツイッターなどのつぶやきを見ても、異なる地域に住んでいる人が同時に「今日は遅い」などとつぶやくことがあります。
これらのことからも、通信速度は地域に関係なく相関関係があると考えられます。
北海道は、どのキャリアの通信速度が一番速い?
田舎において通信速度がどうかを調べていたら、興味深いデータを見つけました。
こちらのデータはICT総研の「2016年3月 北海道新幹線 スマートフォン通信速度実測調査」です。
これを見ると
・ドコモ、au、ソフトバンクの通信速度はほぼ同じ
・ドコモは通信速度の速度分布のばらつきが大きい
となっています。
微差ですが、ダウンロード速度はauが最も速く、アップロード速度はソフトバンクが速いようです。
ドコモは都心部だと他の2キャリアよりも遅い傾向がありますが、地方ではそうではないのかもしれません。
だとすると、格安simは、ほとんどがドコモキャリアを利用しているので、地方で格安simを使う場合は都心部よりも通信速度が速い可能性があります。
ところで、ドコモはなぜ他の2キャリアよりも遅いのでしょう。
たぶん、ドコモの利用者数が多いためかと思われます。そのために、他の2キャリアより通信速度が遅かったり、通信速度のばらつきが大きかったりするのでしょう。
もし、3キャリアの利用者数が全く同じであればドコモが一番速いと思います。
ただし、このデータは昨年のものなので今とは違いますし、測定する時間帯によってデータが変わってくるかことに注意が必要です。
通信速度を意識するようになったのは、格安simが登場したため
格安simがよく利用されるようになって、通信速度が注目されるようになりました。
以前は、これほど注目されてませんでしたからね。
私も大手キャリアのドコモ、au、ソフトバンクを利用してきたのですが、通信速度には何の関心もありませんでした。
なぜなら、普通にインターネットするのに何も問題がなかったからです。
しかし、格安simが登場してからそれが変わりました。
なぜなら、格安simは通信速度が大手キャリアよりも遅かったからです。
ですので、格安simの通信速度が速いところはどこなのか?ということが注目されだしたんです。
ただ実際に利用する時には通信速度が10Mbpsと100Mbpsでの差なんてほとんど感じません。
どちらも十分に高速だからです。
通信速度差による違いが顕著に出るのは高画質の動画を再生する場合、非常に解像度が高い画像を大量に見る場合などです。
ですが、スマホやタブレットなど画面サイズが小さい端末を使うのであれば、ほとんどその差はありません。
通信速度が遅くなってそれが改善されない時は注意
格安simを利用していると、通信速度は上がったり下がったりします。
ですが、通信速度が遅くなり、それがずっと続くようなら注意が必要です。
通常、格安sim会社は契約数が増えることで通信速度が遅くなっていきます。
しかし、大手キャリアよから借り受ける通信帯域を増やしたり、設備を増強することで、通信速度の改善をします。
ですが、通信速度がずっと改善されないなら、格安sim会社は通信速度改善のための施策をしてないことになります。
この場合、
・会社の資金繰りがよくない
・会社の経営体質がよくない
・会社の収益が赤字
という可能性があります。
直接関係がないかもしれませんが、FREETELの通信速度が遅くなったということが言われるようになりました。
FREETELは楽天モバイルに買収されることになっていますので、これが影響しているのではないかと推測されます(買収されたので新たな投資をしてない、または投資する余裕がない)。
格安sim会社はたくさんありますが、これから買収合併などでどんどん淘汰されていく可能性があります。
通信速度は定期的にチェックしておくといいかもしれません^^。
まとめ
格安sim通信速度比較サイトのデータは都心で測っていることが多いです。
だからといって、田舎とは関係がないということではありません。
都会で測定した格安simの通信速度が遅ければ、地方でも遅い傾向があります。
ただし、遅いといっても実用上問題なければそれでも構わないと思います。
何度も話していますが、通信速度って上がったり下がったりするので…。
たぶん、格安simの契約数が落ち着くまでこの傾向は続くのではないでしょうか。
今はどんどん増えている時期なので、通信速度の変動が激しいのは、ある程度しょうがないのでしょう^^。